藁の鋤込みのガス湧きとコナギの関係

  • 2015.02.23 Monday
  • 22:59
 さて、今日は藁を鋤込むとメタンが出ますが、そのメタンの量を
測定した文献の続きです。

寒地水田における稲わらの分解促進と水管理によるメタソ発生軽減効果

後藤英次*2・宮森康雄リ・長谷川進*4・稲津 脩*5
論文より引用

こちらは、藁を鋤こまない実験結果です。

図1ですが、1997年と1998年の2年間のデータです。
田植え後の日数で崚たりの1時間当たりのメタンの量を測定しています。
連続湛水>間断冠水>中干しの順番に少なくなっています。

次は、藁を鋤こんだ場合の田んぼからのメタンの量です。

藁なしと比べて1桁違って、多い時で約10倍の量が発生しています。
こういうふうに、生わらを鋤込むとメタンガスが発生
いわゆるガス湧きで水と土が汚れます。
私は、これを浄化しようとして、コナギが生えてくると思っています。
なんせ、前回までの論文にあるようにコナギは二酸化炭素やメタンが大好きですから。

つまり、コナギは田んぼの土を水を浄化するために生えてきます。
コナギをおとなしくさせるには、藁の鋤込みを止めたら収まります。
僕はこれを3年間行ってみました。
見事コナギは抑えれれました。

寒地水田における稲わらの分解促進と水管理によるメタソ発生軽減効果

  • 2015.02.19 Thursday
  • 22:22
 寒地水田における稲わらの分解促進と水管理によるメタソ発生軽減効果

後藤英次*2・宮森康雄リ・長谷川進*4・稲津 脩*5
論文より引用

1.は じ め に

近年のコソバイソ収穫では稲わらが裁断されてし

まうため,回収には多くの労力が必要となる.さらに北海

道のような寒地では,収穫後における圃場の乾燥が進まな

いため,回収のための農機運行に伴う下層の圧密も懸念さ

れる.これらのことから稲わらを圃場外へ搬出し,堆肥化

することは容易でなく,堆肥化は稲わら処理全体の2割程

度に留まっている。そこで,堆肥化が困難な場合には翌

春までに稲わら分解を促進する観点から稲わら秋すき込み

が望ましいと考えられるが,土壌乾燥が不十分な条件での

深いすき込みでは土壌の練り返しによる透水性の悪化が懸

念され,多くの圃場で翌春まで放置される現状にある.

そこで,本報告では地表面に限定した浅耕起により,収

穫から翌年度入水前までの期間に稲わらの酸化的分解を促

進し,稲わらの乾物重と炭素量を減少させる手法について

検討した.また,幼穂形成期前および出穂期以降の間断濯

漑により,湛水期間のメタソ発生を緩和するために.必要な

落水強度を明らかにした.さらに,これらの組み合わせに

より高度なメタンの発生軽減効果を検討した.



結果



引用はここまで
表2を見ると、5℃より20℃の方が分解が進み、稲藁のみよりも
肥料を添加した方が分解が進む。
また、分解資材を添加しればさらに稲藁だけよりも約22%分解が増加します。

表3からは春起こしよりも秋に藁を鋤こんだ方が5%だけ分解が進む。
また、肥料と分解資材を添加した方が25%〜28%分解が進みます。

慣行農法では肥料や分解資材を投入できますが
自然農法では肥料や分解資材を投入できません。
藁を鋤きこんで20℃では55%しか分解が進まず。
残り45%は残ります。
これが稲の根伸びの邪魔をします。

藁とコナギの関係(自分の田んぼでの体験)

  • 2015.02.15 Sunday
  • 16:43
 なぜ、藁の害に気がついたかというと2008年に遡ります。

これは2008年の山の棚田の田んぼです。

当時はハサ干しをして、コンバインで脱穀、藁をカッターで砕いて
落としていました。
そして、面倒なので、ハサの近く1m位の田んぼに捨てて
その後、春にトラクターで起こして、田植え後、6月は順調に育っていました。
上の写真は7月の17日の写真です。
もっと近くで見ると

藁を鋤こんだところは半分の草丈です。
また、見たらわかりますが、藁を鋤こんだところと
すきこんでないところのコナギの生え方が違っています。
藁を鋤こんだところは生えていますが、鋤きこんでいないところは
線で引いたみたいに殆ど生えていないのがわかります。

両方の根を見たのが

値の生え方も全然異なって、左の根に絡みついていたのが
一番左のコナギでした。
右の稲はコナギが殆ど無いです。
これを見たときに、藁とコナギの関係がひらめきまして
文献等いろいろ調べた次第です。

稲とコナギオモダカの関係

  • 2015.02.14 Saturday
  • 20:47

稲がコナギやオモダカを呼ぶ
コナギ種子の発芽に対するイネ種子の影響を湛水バイアル試験で評価した

イネ種子はコナギ種子の発芽を強く促進することが明らかとなったが、発芽促進の要因として
イネ種子周辺の局在的な酸素欠乏状態およびイネ種子より水中に放出されるエチレンや
二酸化炭素が大きく影響していることが考えられる。
オモダカの発芽にも植物自身から発生するエチレンと二酸化炭素は、重要な役割を演じて
いると結論された 。

引用文献:菅洋、草薙得一    「オモダカの初期成長におけるエチレンと二酸化炭素の役割」
      川口俊、竹内安智、小笠原勝他2名「コナギの種子発芽に対するイネ種子の他感作用」

コナギ、オコダカの役割
コナギやオモダカは水を浄化する働きがあります。
二酸化炭素を吸って、酸素を放出。
また、コナギは余分な窒素成分を吸収してくれる。

コナギは水が澱んだところに生えやすい。
また、余分な窒素を吸収することで米の味が良くなります。

稲ワラを鋤き込むとは
生ワラを鋤き込むことで、その分解の過程で土壌や水を汚す。

汚れた土壌や水を浄化する必要があり、それを浄化するためコナギやオモダカが生える。

このように考えるとコナギやオモダカを生やす環境を作って
除草する環境田んぼにしているのは自分自身ですね!

藁の分解と捏り混ぜる

  • 2015.02.13 Friday
  • 00:19

稲作の機械化の歴史
昭和30年まで
  ハサ干しのため田圃にはワラを入れない
昭和35年 乗用型トラクター
昭和40年 バインダー
昭和41年 自脱型コンバイン
昭和42年 田植え機の開発
昭和45年〜54年 本格普及

 藁は分解すると
田土壌中に施用された稲ワラは中間代謝物を通してメタンや二酸化炭素に分解される。
有機酸は稲の根の生育や土壌中の微生物活動を阻害する。
慣行農法でもこれが水田土壌に蓄積し稲作の不安定要因の一つになっている。

引用文献 野副卓人・安田道夫
「水田土壌中での硫酸還元が酢酸の分解及びメタンの生成に及ぼす影響
(東北農業試験場)


 
引用文献:塩島光洲・斉藤満保 細粒強グライ土田における稲ワラ施用(宮城県古川農業試験場)
これは慣行農法での10年間の実験結果です。
藁をそのまま鋤込むことで、堆肥を鋤こんだ場合、藁を焼却した場合に
比べて、収量が全体に低く年によっては2割落ち込むこともあります。

このグラフから藁の鋤込みで収量がより不安定になることがわかります。

岡田茂吉師の論文から抜粋

・「藁を出来るだけ細かく切り、土へよく捏り混ぜればい
 いので、それが自然である。」
・「五分や一寸くらいに切っては粗過ぎていけないので
 す。それに稲の根伸びの時に妨害になりますから、
 1分か2分(3ミリ〜6ミリ)に切るのがいいのです。」
・「だんだんワラとかそういう物を入れないで土ばかりに
 した方がよいので、そうすればよく取れます。
 今まではワラを入れ過ぎたためです。
 そうすれば分けつでも有肥田の倍くらいに増えなけれ
 ばならないのです。」

これはどういう意味でしょうか?
藁をよくねり混ぜる、もしくは捏ねる

これは土壁にするために藁と土を練り混ぜている様子です。
昔の座談会の報告書を読むと、生藁は混ぜていません。
藁に水をかけて、少し腐らせてから、押切きで5分〜10分(15mm〜30mm)
に切って混ぜていたらしいです。

今のようにトラクターが無いので、当然鋤や鍬で捏ねて混ぜていたと思います。
鋤込んでいたなら鋤込むという言葉を使ったと思います。

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